（１６）達弥西心のわかりやすい話「セールス」

次に多いのが、締切日を超えてから注文をする人です。必ずそういう人がいます。
ということは、こちらが先に期限を切って、クロージングをしていかないとお客さんは決めないということなのです。

決めてあっても守らないでしょう。今日が締切りです、今日までに書類を提出してくださいと言っても、必ずずれます。
一番多いのは、その締切日に注文するという人です。

セールスというのも、同じなのです。今日がキャンペーンの締切りですというから、今日中に決めるのです。
期限を先に切った方が勝ちということです。先に切られたら負けということです。逆に言うと。
ということは、我々がお客さんに売る時、クロージングをする時に、今日までに決めないと、と言わないとお客さんは決めないよということです。
いつ決めてもいいよと言ってクロージングしているうちは、決まらないのです。

時は金なり、有限だということは、生きている間にもらわないと、どうにもならないのです。
弘法大師空海は大日如来と一体化したといいますが、「生きているうちに仏にならないで、いつなるんだ」と言われています。この論法はすごいと思います。
分かりにくいですか。たとえば、死んだら極楽に行けますといわれても、行ってみなければ分からないから、別にいいやと思ってしまうでしょう。

ですからキャンペーンで、「今日までですよ」というのは、今日までというのは誰が決めたかというと、売る方が決めているのです。
今日までに来ないと、もう手に入りませんよと言われたら、今日までに買おうとするでしょう。人間は有限なのです。